仏舎利の信憑性

 

FPMTリンセル・仏舎利巡回展部長

ヴィクトリア・エワート

 

「お舎利って本物なの?」一番よく聞かれる質問です。

 

展示会で公開している仏舎利・リンセルは、長年にわたり、ゾパ・リンポチェに寄贈されてきたものです。インドに建立される、マイトレーヤ・プロジェクトの大仏に納めてほしいと希望されています。

 

数年前には、ダライ・ラマ14世から、インドにおいて、釈迦ムニの仏舎利を8個贈られていますし、サキャ派の仏舎利蔵からも、また、何百年に渡り、仏舎利を保存してきたビルマの専門博物館からも寄贈されています。

 

上記は十分信頼しうる贈呈者だと考えますが、ゾパ・リンポチェは自分自身で仏舎利・リンセルを検査しました。仏舎利の真贋を見極めるチェック法が説かれている経文があるのです。ゾパ・リンポチェは所蔵の仏舎利の中から、展示に適さない、と判断したものを除きました。明言は避けましたが、たぶん本物ではなかったのでしょう。さらにダラムサラでダライ・ラマ法王の神託官に助言を求め、そこでも本物かどうかをチェックしました。

 

 

舎利には2種類あります。ひとつは成就者の死亡時に生成されたもの、そしてもうひとつは、元の舎利が増えて出来たもの。仏舎利は仏舎利を生み出すのです。超常現象といってもいいでしょうが、仏舎利が増えたという話はよく聞きます。私は弁護士出身ですから、3年ほど前、舎利展に関わった時には、勿論そんなことあるわけが無い、と思っていました。2001年の6月、舎利展に展示している、それぞれの舎利を容器ごとに写真撮影しました。カーシャパ仏の舎利は撮影時には2個ありました。1ヵ月後、この舎利を容器から出してみると、3個増えているのです。自分の記憶違いだろうと思いました。しかし写真を見ると、そこには、2個しか写っていません。しかし容器の中には確かに5個の舎利が。

 

このような現象について、ゾパ・リンポチェに説明を求めると、見学者のよいカルマにより、舎利が増えたのだ、とのこと。舎利を見た方々の信心とまっすぐな心が、もっと多くの舎利を人々が目にする機会を作り出したそうです。2002年のマンダラ誌で、このような増殖する舎利の写真を紹介しています。アーナンダの舎利は数を増やし、その色も変化しています。

 

それよりさらに、特筆すべきは舎利を見た方々の反応、その変化です。多くの人から、「圧倒的な安らぎと愛を心に感じる」と聞きましたし、「まさにここに、ブッダがいらっしゃると感じる」、という声も聞きました。このような感想を持つのは仏教徒であるか否かは問いません。ロサンゼルスで、ベトナム寺院の僧院長は、舎利で加持を受けると、自然な癒しが起こった、と言われました。同様の話は枚挙に暇がありません。このような経験を通じて、FPMT舎利展は継続されてきました。実際に舎利を目にした方の推薦により、FPMTのセンターや、寺院での舎利展が開催されてきたのです。

 

ある時、大層懐疑的態度を取っていた仏教学者がロサンゼルスの舎利展を訪れました。彼は舎利を実際に見たあと、感激して涙を流しました。帰宅するやいなや早速自分の感激した経験を仏教サイトに投稿したのです。このウェブサイトで舎利展のことを知ったカンサスシティーのグループから、何度も熱心に開催を請われ、スケジュールをやりくりして、結果、彼の地でも舎利展を開催することになりました。

 

ここでは私たちはブッダご本人から、これは自分の舎利である、との証明書はもらうことは出来ません。しかし、以下の理由により、FPMT舎利展で展示する舎利は真正のものである、との確信を持っております。

 

l         舎利を贈呈してくれた方々が信頼に値する(例えばダライ・ラマ法王)

l         舎利はゾパ・リンポチェならびに神託官によりチェックされている

l         舎利展開催期間中にも仏舎利が増えた

l         舎利を見学した多くの人が、舎利を見たとき、加持を受けた時に癒しを体感し、ある種の精神的な経験をしたと報告している

l         一部の舎利は比較的最近まで存命していた、ラマ・イェシェ、ゲシェ・ラマ・コンチョクのもので、これらについては主催者として、真正であると断言することが可能である

 

 

2005年